2015年8月15日土曜日

蔡英文主席:安倍首相の戦後70年談話を受け入れる。ともに地域の平和を守ることを期待する


民主進歩党主席で総統候補者の蔡英文は15日、「台湾を照らす、故郷に希望を」の花蓮2日目の日程において、安倍首相が14日発表した戦後70年談話についての感想をメディアから求められ、安倍首相が歴史を正視し平和の約束をしたことを受け入れるとともに、日本が引き続きこの地域における平和に対し重要な役割を担っていく事を希望している、と述べた。 

また、安倍首相が初めて侵略植民地などの言葉を述べたことを肯定するとともに、日本が引き続き地域の安定平和に重要な役割を果たしていくことを期待し、我々もアジア地域の平和と安定を共に維持したいと考えており、各国が経済問題への対応に専念できるようを望んでいる、との考えを示した。

GDP2%を達成できなかったことについて蔡主席は、台湾の経済情勢は非常に難しい状況にあり、多くの困難は周期的なものではなく構造的なものである。よって、政府は強力な政策で問題に対処することが必要だ。しかし馬政府はこの数年来、我々が現在直面している挑戦に対し、構造的な政策手段でしかるべき対応をとってこなかった。そのことにより、今日のGDPが下降し続ける状況に陥ったのである、と述べた。 
   
蔡英文主席は、もし来年政権を執れば、民進党は有力なプランを出すつもりであり、中長期的なシステム的な問題の対応についても、短期的で経済調整の手段についても完璧な計画を持っている。あらゆる構造問題の中でもっとも重要なのは、台湾産業のグレードアップであり、将来民進党は続々と産業政策を出して、台湾の社会に説明していくつもりである、と述べた。

蔡英文主席は、台湾には多くの解決しなければならない構造的な問題がまだまだあり、人口高齢化の問題、マンパワー市場の需要のアンバランスの問題、財政危機、年金問題、そして産業経済発展のエネルギー不足の問題など、その全てが、政府が有力な政策をとって主導する必要のあるものだ。全国民で一緒に参与していかねばならない、との考えを示した。
  
馬英九と洪秀柱のスケジュールにかぶっていることについて、張り合っている意味があるか、との質問に対し、蔡英文は、元々の計画にそって今回の選挙戦を進めているのであって、選挙の過程で、多くの選挙民とコミュニケーションをとり、直接顔を合わせることを望んでいる。政策とチームが人々から最大の支持を集められる事を期待している、と述べた。

宋楚瑜がTV番組で2人の元民進党首長が彼を支持していると話したことについて、支持者を奪われる感じがするか?との質問に、蔡英文主席は、宋氏の言う元民進党の地方首長が誰かは知らないが、民進党の地方組織全体の運営は落ち着いており、地方の首長はみな努力をして執政を行っている。民進党政権の県市は落ち着き、進歩がみられ、各地の組織も運営がうまくいっている。よって、選挙戦という観点から見ると、組織でも選挙戦でも問題はない、と述べた。

この他、花蓮の人が今回花蓮での得票目標は40%だと言った事について、蔡英文主席は、この数年民進党の地方幹部と蕭美琴立法委員が心を一つに協力して活動してきたので、このことが選挙の票に繋がって、蕭美琴議員が花蓮地域代表の立法委員として、地域の人たちのために働けることを期待している。花蓮の建設と産業に力をもち、関心を持っている立法委員を立法院に入れて、花蓮の皆さんに利益をもたらさせて欲しい、と述べた。


国務院台湾事務弁公室主任が台湾の選挙に介入しないことを表明したことについて、蔡英文主席は、北京が台湾は民主主義の社会であり、政権交代は非常に当たり前の現象であることをしっかり認識することを希望している、と述べた。また、人々に支持されるには執政の機会を持つことであり、執政が失敗すれば政権交代ということになる。これは民主主義社会にとっては当然のことである。中国大陸が民主社会の人々の選択を尊重し、台湾人の人々も両岸関係の安定と平和に関心を持って欲しいと述べた。

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